「さっさと、ごはん作って」


「あ、これ・・・・
レシートとお財布・・・」


「んー?レシートいらない。
財布は希が持ってていいよ?」


「え?い、いえっ
そんなわけにはいかないので・・」


「何で?
しばらく私の世話になるんでしょ?
希に、家計は預けるわ。
足りなくなったら言って」


そう言いながら
雑誌を読み始めた。


どうすればいいのだろう・・・・


そもそも、

私を信用しすぎだし・・・

心配とかしてくれてるし・・・


このお姉さん・・・

口調とか態度とか

そんなの関係なしに

すごく良い人なんじゃ・・・?


いや、良い人だから

私を、ここに連れて来てくれたわけだし・・


さっきの、おばさんは例外だけど・・

もしかして

世の中、良い人で溢れてるのかもしれない。


とか、思いつつ

朝ごはん兼お昼ごはんを作り始めた。