適当に荷物を
背負っていたリュックに詰め込み
お兄さんの方を見ると

とっくに準備は終わっていて

私の方を

少し笑ったような表情で見ている。


「えっと・・・
何か・・・変・・?」


何か変な行動でもしてんじゃないかと
思わず問いかけてみた。



「ん?はは、いや
そうやってリュックに詰めてると
遠足でも行くみてぇだなと。はははは」


なるほど・・・・


そういう理由で 

若干笑っていたのか。



「準備できたか?」


「あ、うん」



「じゃー、まぁ
出発は、明日でいいとして
とりあえず
めしでも食いに行くか・・」


「え?明日・・?」


「準備しときゃ、
明日すぐ出れるしな」


そう言いながら
2人して玄関を出た途端、


お兄さんの動きが止まり


立ち尽くしている。