「そんな考えこんで
どうした?
つまんねぇか?」


特等席に座り
ぼーっと通行人の人達を眺めている姿を見て

お兄さんが
私の横に座り込んだ。


「ううん・・・・
ただ・・・
これでいいのかなって・・」


「その家の主の事か?」


「うん・・・・」


「でも、いねぇんだろ?」


「うん・・・・」


「置手紙でもしてくりゃいいんじゃねぇか?」


「でも・・・・」


「そういや、荷物取り行ってから
お前の様子
おかしいんだよな・・・・
やっぱ、何かあったか?
彼女に あんた誰よ!?って怒鳴られたとか?」


「ち、違う違う!そんな彼女じゃないもん。」


「じゃー何があった?」


「それは・・・・・」


説明できるほど
自分の中で、
きちんと整理ができてないのに・・・


「言わねぇと
客来ても、こっから
動かねぇかんな?」


半ば脅しなんですが・・・。