「あ……えと……」
「君。ルイちゃんのお母さん、お願い」
「は、はい…」
あたしたちの話を聞いて戸惑っている看護師さんは、内山先生に指示され、ママの跡を追いかけた。
病室に残されたのは……
「…内山、せんせぇ……っ」
「……」
あたしと、内山先生。
「先生、あたし、どうしたら……っ。もうっ。自分で自分が嫌でっ……」
何でだろう。
今の内山先生の笑顔は、癒しだとは思えないや。
逆に……涙が、沢山出てくる。
屋上で沢山泣いてきたのに。
この涙は、一体どれだけ出てくるんだ。
「うっ……うぇっ……っ」
「ルイちゃん」
先生は、あたしのベッドのそばに椅子を持ってきて、そこに腰掛けた。