まだ誰も到着していない、真っ暗な救急救命センターに着くと。
――またまた、ケーゴに会った。
あれ…。僕さっきケーゴに「レントゲン撮ってこい」って言ったんだけどな。
まぁそれは置いといて。
そこで色々彼と話して……ケーゴの本音が聞けた。
それだけが、今の僕にとって、とても嬉しいことだった。
ルイちゃんを助けないと。
それが、僕の務め。
ケーゴと少しだけ話して、それを、改めて強く感じた。
ケーゴも、ケーゴなりに頑張ってるんだ。
ルイちゃんも、頑張って欲しい。
僕が助けてあげて、頑張って生きて欲しい。
そして……いつか、ケーゴに会わせてあげたいな。
僕とちょっと似ている、ケーゴ。
今までの通院時の顔を見ていると、おそらく、ケーゴと似たような気持ちであろう、ルイちゃん。
3人はきっと、気が合うと思う。(笑)
そして無事、3人で、元気な心で会えることを祈って。
僕は、ルイちゃんを救いに行った。