「ルイっ……!?」
突然。
心臓が……苦しくなってきた。
というか……痛い。
破裂しそうなぐらい、痛い。
飛び出そう。
痛いよ……!
「……っ!あぁっ……痛……っ!苦っ……しいっ……!ママ……苦し……」
「―――ルイっ!?ルイっ!」
これは、いつもの発作じゃない。
何かが違う。
こんなに苦しくなったのは―――初めてだった。
倒れたあたしに、急いで駆け寄るママ。
目の前がもう真っ暗で、何も見えないけど。
ママがそばに来てる。そう感じる。
どんな顔してるんだろう。
「ルイっ……!しっかり!しっかりしなさい!」
あ、そうか。
わかった。
この、心臓の痛み。
あたしの運命を表してるんだよね?