すると、また。
声が聞こえた。
今度は、さっきよりも小さな声で。
か細い声で。
今にも消え入りそうな、震えた声で。
「あはは……屋上に、一人か……」
屋上に、一人。
うん、君は今、屋上に一人だ。
――悲しいのか?
――だったら友達に会いに行けばいいじゃん。
女だったら、普通に友達はたくさんいるだろ。
男は所詮、うわべだけの関係だから。
そう考えたら、男ってさみしいな。
勝手に一人で受け答えしていると。
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――――――
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「……っうっ……うぇっ……」
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