……楽しかった。
走ること嫌いじゃないんだって、初めて知った。
走っていると、いつの間に、目の前には校門。
気がつくと、俺はもう、子供になってた。
学校という場所は、こんなに嬉しい場所なのか。
学校という場所は、こんなに心が弾むのか。
まるで、小学1年生に戻った気分だ。
楽しい。気分が弾む。
今までの孤独感が、一瞬で消え去る。
あぁ、俺はこの日のために生まれてきたんだなって思えてくる。
そして一気に、目指していた場所への階段を駆け上った。
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