「屋上って……こんな素敵な場所だったんだ……」







ここに来ると、何もかも忘れられる。



すっきりした気持ちで、落ち着くことができる。







一人ぼっちでも。


別にいいかって思えてくる。








「……別に、あたしはずっと一人だし……ここに……」








でもいい。


ここはもう、あたしのお気に入りの場所。




ひとりの人間として、静かに過ごせる、大事な場所だ。





どうか、誰もここに来ないで。








あたし一人で居させて。






―――誰も来るはずないけどね。


あたしは一人ぼっちなんだから。






「あはは……屋上に、一人か……」






よく考えるとなんか笑えてくるかも。


寂しい人間だなぁって。






はは……。