こんなふうに、普段から走ってみたいよ。





こんなふうに、普段から学校に来たいよ。





こんなふうに、毎日を過ごしたいよ。










叶わない、願いだけれど。



一生願い続けたって、可能性はゼロだけれど。










――今、この瞬間だけは。







普通の、ひとりの高校生として。


学校に、屋上に寝そべって感動しても、いいのかな。





あたしが、一人の人間であるとして。




空や地面や鳥たちに必要とされている、一人の人間であるとして。








今だけは、こうしていてもいいのかな……。