ママに反抗してきたのに。




家飛び出してきたのに。





自分勝手してきたのに。








――何故か、心が弾んでいる。









そして不思議と、歩いている足も、だんだん進むペースが速くなっていく。









「……わぁ……!」






目の前には、あたしの学校。

見ているだけで、自然と笑顔になってくる。






あたしの心は余計、弾んでいて。






多分これって、心臓には悪いんだろうな。







でも……やっぱり、止められない!








―――



あたしは、走っていた。


目指している屋上まで、思いっきり走った。