「ふぅ……」
もちろん返信する気はないあたしは、深いため息をつき、部屋のベットに腰を下ろした。
ふかふかの、お気に入りのベット。
小学校に入学する頃、パパにわがまま言って買ってもらった、寝心地がすごくいい木製のベットだ。
多分、その家具店の中で1番高かったやつ。
枕元にあるのは、あたしのお気に入りのテディベアのぬいぐるみ。
眠るときに寂しくないように、ママに買ってもらったぬいぐるみ。
イギリスのおもちゃメーカーから特別に買い取ったそのテディベアの目は、キラキラ光る高価な石が埋め込まれている。
多分それも……1番高いやつ。
机の横にある棚に置いてあるたくさんのアクセサリーは、頻繁に遊びに来てくれるおばあちゃんが買ってきてくれるもの。
そのアクセサリーの一つ一つには、たくさんの宝石がはめ込まれている。
ダイヤモンド、ルビー、水晶とか。
もちろん……それらも高いもの。