誰からも、憧れられる存在。
ありがとうね、サトちゃん。
クラスに馴染んでいないあたしなんかのために、そんなメールまで送ってくれて。
そして、そんな単純なお世辞の文章を打ってくれて。
何も知らないあたしのことなんか心配してくれる人なんて、いるはずないじゃない。
サトちゃんだって、担任に言われたからメールくれただけでしょ?
そんな言葉……正直、ありがた迷惑ってヤツ?
うん、あたしには必要ないものって感じなんだよ。
サトちゃんやクラスのみんなみたいに
あたしは夢や希望に浮かれまくっている高校生とは違うから。
現実ってものが、とっくの昔にわかってるの。