「圭伍!今日俺たち、放課後ゲーセン行くんだけどさぁ。お前も来るよな!?」 「あー俺、パス」 「……んだよ。乗らねぇなぁ……。じゃ、お先」 本物のダチなんて、いない。 所詮、表面上の関係。 そして―――俺にはそんなもの、必要ない。 俺は、いらない人間だから。 この世に存在する価値のない人間だから。 今現在、ここに生きていることも不思議なくらい。 生きている価値のない…… 人間じゃない、人間だから……。