……2人で、唖然。
時計を見てみると、お湯を入れてから、10分は経っていたのに気づいた。
当たり前だ、こんなの……。
あんな話、しなきゃよかった。
結局先生は、相談に乗ってくれなかったし。
言ってそんだ、あんな話。
言ったって、誰も聞いてくれないんだから。
先生だって、同じだ。
きっと、俺が聞き役だったとしてもきっと、この話は聞いてていい気持ちにはならない。
「まぁいいや。食べよーぜ」
「あれ。僕の分ける皿は?」
「……自分で取ってこいよ!」
「はーい」
先生がラーメンの分け皿を取ってきたから、半分に分けて、2人で食べ始めた。
――誰かと一緒に、飯を食べる。
最初、先生が家に押しかけて来て2人で食べた時は、違和感があって。
いつも俺は一人で飯を食べてたから。
普通の人が考えたら、俺の感じ方は異常だと思うけれど。
でも、今はもう慣れすぎた。
つか、誰かと食べるのってめんどくせぇって思う。