謝って欲しいなんて、思ってないのに。










――だって、分かってるもん。




誰のせいでもないんだって。







あたしのせいでも、ママのせいでも、パパのせいでもない。










そういう、運命だったんだなーって。









だから、もういいの。


あたしはこのまま、短い、短い人生を―――静かに生きていく。









―――ガラガラッ


ドアの開く音がした。






「ルイ。帰ろっか……」




「うん、ママ」











内山先生とママが、中でどんな話をしていたのかなんて知らない。







―――どうでもいい。









どうせあたし、死ぬんだし。







もっと生きたいなんて、もう思わない。