好きな子だっていた。
親友だっていた。
あたしは―――普通の、1人の人間だ。
病状はまだあまり悪くなったことはないけど、とにかく心臓が悪いんだと。
長くは生きられないんだと。
何も悪いことなんてしてないのに。
何であたしが、こんな目に遭わなきゃいけないの?
何度自分自身に問いかけても、何度ママやパパに訪ねても、帰ってくる答えは全て同じだった。
『 ごめんね…… 』
どうして謝るの。
誰も、“謝って”なんて言ってないのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…