「あ!飛鳥~♪ここにある段ボールって使っていいかなぁ?」

「知らないわよ(笑)いいんじゃない?段ボールくらい(笑)」

芽吹は貰ったプレゼントを入れる箱を探していた。

「そっか♪なら借りようっ!」

段ボールにプレゼントの山を詰めて、芽吹は帰る準備を始めた。

「飛鳥?帰らないの??」

「あ、ごめーん♪今日は純ちゃんとデートなんだぁ!」
純ちゃんというのは飛鳥の彼氏である。
彼氏一筋の飛鳥は幸せそうに話す。


「そうなの?!なんだぁ…一緒に帰ろうと思ってたのに!」
「あはっ(笑)ごめーん♪てか、芽吹も彼氏作ったらいいのに~!!そんなに美人なのに初恋もまだとか信じられないっ!!」

芽吹は恋愛に興味がなく、そもそも恋という感情を知らないのだ。

「……………今まで告白してきたイケメンたちも、こっぴどくフルしー!芽吹とダブルデートするのはいつになるやら(笑)」

「あはは(笑)ま、今は剣道が恋人でいいかな?」

「えー!色気なぁい!」
「もともと色気なんてありませーん(笑)」


「……………無自覚め…………」