由希のベッドで寝転んで力説する凌空に、由希は内心関心しながら、ベッドの前に置いてあるガラステーブルの上へとバームクーヘンとジュースを置く。

次に、ガラステーブルの前にあるテレビにゲームの本体を繋ぎ、ゲームソフトをセットする。


「今回のゲームはどんなんなんだ?」

「今回? 今回はね~、戦国時代が舞台のゲームだよ!」

「戦国時代?! お前武将とか好きだな~。この前はなんのゲームだっけ?」

「この前は幕末! 新選組とか坂本龍馬とか~、桂小五郎とか。あっ、後は高杉晋作! 高杉と沖田のルートは泣けたね~」

「そこまでかよ…」


テーブルの前に座り涙を拭う振りをする由希に、凌空は呆れながらベッドから起き上がり、コントローラーを持ってゲームを開始する由希の隣に座り込む。


「んでその前があれだろ? 妖怪とか天狗? とかがみんなイケメンなやつ」