ぽんぽんと由希の頭を叩き、ニカッと歯を見せて笑う凌空に由希もつられて一緒に笑い、突然凌空の腕を掴んだ。
「ねぇ凌空、一緒に寝よ?」
「はあ?!」
「いいじゃん! 小さい時はいつも一緒に寝てたんだから、ね? それに12時までだし」
凌空の腕を引っ張り、後ろのベッドに共に乗る。
「それは子供の時だろ?! って、なんだよ十二時までって!」
「えー、それは内緒! 十二時になってからのお楽しみっ」
「お楽しみって。十二時までなんて後二十分もないだろ…」
「大丈夫大丈夫!」
テレビを消し、部屋の電気が消えて暗くなった室内。
一緒にベッドに横になった由希と凌空。子供の時の様に同じベッドで向かい合う二人。
自信満々に笑う由希に凌空は観念したのか、はーっと溜息を吐き大人しく一緒に寝ることにしていた。