「実はさ…今日の放課後なんだけど…」

都合悪そうな佐久間。

「どうしたの?今日やっぱ用事できた?」

断られるのかなーと思い、私が誘ったわけじゃないけど断れるような質問をぶつけた。

「いやいや、そうじゃなくて。今日、俺んちこない?」

え?佐久間んち?私はハテナで頭の中がいっぱいになった。

「え、待って。何で佐久間んちに行かなきゃなんないの?」

すると佐久間が黙り込んだ。
なに、この沈黙…
佐久間は顔を赤くしながら

「実はさ…もうすぐテストじゃん?それでさ、俺…次赤点とったらやばいんだよ…頼む。お前さ、結構頭いいじゃん?勉強おしえてくれ!」

うーわっ。
佐久間って可愛いとこあんじゃん。

「いいよ。しょーがないなー。でも、それだったら図書館とかでもいいよね?」

私はちょっと笑いながら返事をした。