そして授業が始まり私は準備したにも関わらずノートをとることもなく外をボーっと眺めていた。

気づけば昼休みになっていて海斗と弁当を広げ食べていた。

「ああぁぁぉぉぉぁ」

いきなり雄叫びが聞こえてその方向を向くと蓮。

「弁当がーー。弁当がない。もう俺生きて行けない。」

いつものことだ。

「えー蓮くん忘れたのー?私のあげるー」

「私もー」「私のもー」

「えーごめんね、ありがと♪」

蓮は女の子たちにウィンクするとみんなの弁当をわけてもらっていた。

ほんと、都合のいいやつ。
私と海斗は無視して食べ続けた。