俺は必死だった

兄を抜こうと必死だった

右にいっては 左にいって

どうにかして兄を抜こうとした

しかし兄は中学でバスケをやっていたため

そう簡単には抜けなかった

いや抜けるわけがなかった

兄ははっきり言って手を抜いていた

あたりまえのことだった

もし兄が本気になったら

俺なんて何もできずに負けるだろぉ

そんなこともわからなかった俺は

ただただ兄に向かっていった

シュートを打っては はずれ

兄は簡単に俺を抜いていく

そんなことを繰り返していくうちに

点をどんどん離れ

ついに20点も離れた

俺はもぅ動けなくなっていた

しかし兄はまだ余裕の表情だった

この時俺の頭の中に兄の

「走れないんじゃバスケはできねぇ」

この言葉が思い浮かんだ