「じゃ、俺ん家な」


「え…」


「どこでもいいって言っただろ?」


「うぅ…」


天翔の瞳が妖しく光る。


「決まりな」


満足そうに天翔は笑うと、あたしの頭をクシャクシャ撫でた。


そして、半ば強引に天翔の家に…。


家に向かう途中、あたしは天翔に問いかけた。


「ねぇ、天翔?」


「ん?」


「本当に今のままで満足なの?」


すると、天翔は不思議そうにあたしを見た。


「あぁ、さっきの話しか?」


「うん…」


嬉しかったけど、やっぱりちょっと気になるから…。


「だって美桜、二人っきりになれば甘えてくんじゃん」