入り口を見ると、黒いオーラを放つ天翔と優実がいた。


「ヤベッ…」


聖夜の顔が青ざめる。


「お前、いい度胸してんなぁ?」


「聖夜の…バカ…」


「じょ、冗談だって!!」


「ハハハ…」


そんな3人に苦笑いのあたし。


「聖夜なんてもう知らない!!」


「だ、だって優実が構ってくれないからぁ〜」


「だからって美桜に…」


「ごめんって!!」


いつも通りの優実と聖夜のケンカ。


何か見てると自然と顔が緩む。


「美桜、来いよ」


すると、ちょっと不機嫌な天翔に呼び寄せられた。


近くに行くとグイッと引き寄せられる。