あの今泉聖夜の女に手をだすなんて、殺されるも同然だ。


「こいつ、聖夜の彼女だから」


俺が言うと、二人組は目を見開いた。


「あの…今泉聖夜…?」


「嘘だろ…?」


「これ以上関わらないほうが、身のためだぜ?」


俺はそう言って優実を自分の腕の中に引き寄せた。


その時―…。


「何事だ?」


騒ぎを聞きつけ、聖夜と美桜が倉庫から出てきた。


まずい…っ!!


一瞬にして固まる俺。


俺と優実を見て、顔をしかめる聖夜と美桜。


「ひっ!!」


聖夜を見た二人組は、逃げるように姿を消した。