「先に行け」


「うん!」


俺が命令すると、優実はスキップまじりで倉庫に向かった。


…美桜と違って扱いにくく感じるのは、慣れてないせいか?


でも鈍感な優実は、人間的に可愛いと思う。


何言ってんだ、俺…。


何か急に美桜に会いたくなって、俺も倉庫に向かった。


「君可愛いね〜」


「一人〜?」


すると、倉庫の前でチャラい男二人に絡まれている優実がいた。


「あのぅ…あたし…何かしましたか…?」


優実は不安そうに二人組を見つめている。


おい…お前、どんだけ鈍いんだよ…。


聖夜、よくこんなん耐えられるよな…。