「聖夜、喜んでくれるかなぁ…?」


「ああ、絶対…な…」


俺は幸せそうに微笑む優実に、クスッと笑った。


「そろそろ行くぞ」


「…え?」


「あいつらが待ってる」


「あ、うん!!」


俺らは立ち上がり、店を後にした。





バイクを走らせて数分…。


俺は倉庫の近くでバイクを停めた。


「天翔…?」


後ろに乗る優実は、不思議そうに俺を見る。


「降りて?」


「え?」


「あいつらに見られるとヤバイから」


俺はフゥとため息をついた。


「…わかったぁ」


優実はまだよく理解してなかったみたいだけどっ。