メールを送信し、バイクのエンジンをかける。


そして俺はある目的地に向かった。






「天翔ッ!!」


町中の喫茶店に入ると、俺を待ち構えていた人物が立ち上がった。


「静かにしろ」


俺は近づいてそいつを叱るように言った。


こんなとこ、見られたらたまったもんじゃない…。


「? ごめん…」


全く…どこまで鈍感なんだ…。


俺はソワソワしながら、そいつの向かいに座った。


「あっ、優実じゃん!!」


すると、運が悪いことに一人の知らない女がそばに来た。


「あ、梨沙!!」


俺の向かいに座っている女は、キャアって立ち上がった。