「へっ?」


「何? お前自覚ねぇの?」


「うん…」


あたし、そんなに甘えてる?


「じゃ、その抱きついてる腕離せ」


「え…ヤダ…」


「それを甘えてるって言うんだよ」


そう言って天翔はクスッと笑った。


あ…そうかも…。


親に甘えた経験がないあたしは、甘えるという感覚がよくわからない。


これが甘えるってことか…。


「美桜、結構甘えただぜ?」


天翔はクスクス笑っている。


「そう?」


「特にベットでとかな?」


「っ!?///」


「何想像してんの? 俺、寝起きのこと言ったんだけど?」