火星人と話さなくなってからもう一週間



あたしはいつも
喉に何かがつまっている感覚でいっぱいだった



きっと火星人が仕返しにあたしの喉に何かうめこんだんだ…!!!(泣)



2時間目、
苦手な数学の授業なのにあたしは先生にまたさされてしまった



あたしは必死に考えるがどうしてもわからない

何せ成績は中の下---



すると、
頭の中に何か聞こえて来た



『………2……???』

『河合!やればできるじゃないか!!!』



…え?あたった???



横を見ると小さく宇宙交信している火星人の姿



ぁあ…
火星人がテレパシーで教えてくれたんだ…!!!




あたしはイスに座りながら
『…ありがとう』



と小さくつぶやいた



火星人はおどろいてこっちを見て
髪の毛よりも赤いんじゃないか?ってぐらい顔を真っ赤にして

『…なんのこと?』



とぶっきらぼうに言うだけだった



火星人は宇宙人ってだけじゃなくて

スーパーマンだったんだ…!!!!














あたしには火星人が必要なんだ…






あたしはそう実感した












…火星人に明日謝ろう



そう決心した



今日はなんだか恥ずかしくって言えなかった





でも次の日には



もう火星人はいなかったんだ………