「ただいまー」

約三十分の買い出しが終わり学校に帰還。

「おかえり、おもったより早くて安心したよ」

にっこり笑う神沢くん。
その笑顔が黒い笑顔になるのを防ぐため、なんて、口がさけても言えない...。

「あはは、あっ、でも城田くんの姿はきちんと私の目に焼きつけたから!ありがとう、神沢くんっ」

「そんなに喜んでもらえるとは、こちらこそ、買い出しありがとう。重かったでしょ?」

あ、そっか。城田くんと一緒に教室まで帰ってきてないんだった。