「菊池はうちと境遇が似てそうだなーって、ね。好きな人に乱暴できないからとりあえずは近くの女で性欲を満たしてるとみた。だってセックス中、相手の名前呼ばないわ、目をつむってやるわ」
そんなにマジマジとセックスしてんの見てたのかよ。
「残念だけどリストカットするほどじゃ、ないし。途中までは認めるけど。」そういうと木野はくすくす笑った。木野っぽくない。つっても、木野っぽいとかぽくないとか判るほど木野のこと知らないけど。
「太腿の付け根、切り傷五本。あれは人口的なものと見た」
そんなとこまで、見てたのかよ。
「菊池、あんた自分の好きな人の名前呼んでいいからうちも自分の好きな人の名前呼んで、セックスしない?」
「勝手にやってろよ、売女」
実は、ドキドキ。






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(タイトル:今日も傷が増える)