【ずっと目指していた】
【茨城で一人暮らし】
やっぱり優は、茨城に行ってしまうんだ。
「推薦ならもう結果が出ているはずだと思うけど。
何も言ってなかった?
確か年内には、合否が出るって、
だいぶ前にお母さんから聞いたような.......」
「何も聞いてない。
もしかして、私には言いにくいのかな.......
離れてしまうことを、言いにくいのかな......」
ずっと一緒にいてとか、
離れたくないとか言ってたから、
優は、私に言い出しにくいのかもしれない。
私は下を向いて、膝の上にある自分の拳を見つめた。
「あすかちゃん、
私と旦那さんは、
お付き合いしている間は、ずっと遠距離だった。
でもね、
不安になったことなんて、一度もなかったのよ。
【信頼】っていう【絆】があった。
もし、あすかちゃんと優くんが、離れ離れになってしまっても、
私は二人は大丈夫だと思う。
優くんを、信じてあげて」
信じる.....
信頼
絆
私は、「うん」と深く頷いた。