冷たい空気が走るなか


後ろからまたたくさんの人達がやってきた。



「陵、この女は……」


「女はなんだ」



「…どうするかわかってんだろ?」



「どうすることもできねぇよ!」



走ってきたのは、アツくんや原くん、



一年の陵くんの仲間。



「…セキさん、久しぶりですね」


「…」


「やっぱり俺は、アンタのこと嫌いだわ」



アツくんがそう言うと、隆裕がセキの方に向かって走ってくる。



優しく隆裕の方へと引き寄せられた。



「お前今、何した…」



「筋肉はりつめすぎ」



「…頭の良いボンボンなだけじゃなかったのかよ」