カランカラン、と鉄パイプの乾いた音がする。



「…意外と軽いんだこれ」


「おいばかやめろよ、」


戸惑っていると、後ろから首に何かが引っ掛かった感触。



「セキさん…!」


「お前ら女一人にてこずり過ぎ」



隆裕と陵くんの顔付きが変わる。



「笑えるよな、雑魚多すぎて自分の女見れないなんて――――」



「離せよ、秋穂」



「顔こえーなお前………お前もおんなじ苗字だっけか。


アツたちを思って低いレベルの高校、入ったんだっけ」



「離せって秋穂のこと」