「仲直りしたい…」


それはタオルに遮られて、多分あたしにしか届いてない。


でも、思い出してしまった。


初めて海デートしようって言われた日。



いいよって言っただけなのに、すごく嬉しそうに『よっしゃ』って喜んだ隆裕。



ちょっとだけ声のトーンが変わって、想像以上に遠くに行ってしまっていたこと。



苦しいんだ。



………好きで、どうしても好きで


苦しいんだ。