「はい、じゃあ火つけるからね」


隆裕がそう言って火を花火の先につける。


段々とキラキラした花火が広がっていく。



「うおー!」


興奮してなんか凄い声を出してしまった。



「秋穂楽しそうだね、ははっ」



「隆裕だってめっちゃ楽しそうな癖に!」


肩を寄せて花火を見つめた。



「こんなに綺麗だっけ、花火っ…」



急に隆裕のあいた手があたしの肩を引っ張って



唇が重なる。