「たっ隆裕?」


「うるさい」


キスがそっと降ってきた。


なぜか自然と目を閉じてしまう。



「俺、なんかやばいね」


「……隆裕、知ってる」



クシャッとした笑顔。



ゴツゴツした手のひら。



優しい声色。




――――あたしだって、



充分隆裕と張り合えるんだけどな…