「今年ももう夏かー…」
「遅いよ秋穂それ」
まあ、確かに。
「今年は隆裕とおんなじクラスで色々楽しめるね」
「そう言えば…去年は去年で楽しめたけど、うん。今年はもっと楽しくなりそう」
色んな人と色んな所回りたいな。
「あ、今年もファッションショーやるんだけど、秋穂どうする?」
「今年はいいかな…ああいうのやっぱり性に合わないかも」
「そっか。」
体育祭に文化祭――――
「隆裕くん…」
隆裕が足を止めた。
「懐かしいね…って隆裕?」
顔が大分赤くなっている隆裕がそこにはいて。
「…秋穂の、バカ」
「!?」
「んなの突然すんなよな…」
あたしの肩に手がかかった。