「めっちゃ買っちゃったね、これ」


百均の袋を見つめながら楽しそうな隆裕。



「楽しみだし、もうやっちゃわない?」


「まだ全然昼じゃん」


「…確かに」


蝉の鳴き声が街に響いている。


あっついなぁ。


「んー、一回俺の家戻ろっか」


手を差し出されたので、



「うん!」


手を握った。