「まぁまぁそこは良しとして…」


「うん、行こっか」


夏の炎天下、特に予定もなくぶらぶらと街に出掛けた。


こんなの成り立っちゃうの、隆裕だからかな。




「久々にプリクラでも撮る?」


「うわ、めっちゃ久々じゃん」



……改めて、ちょっと違和感。



一緒のポーズをしてみたり、



「秋穂、行くよ」


「へ?」


お姫様だっこされたり



「わー、めっちゃ疲れた…」


「めっちゃ一枚一枚頑張ったからね。出来いい感じじゃん。可愛い」



「そうだね。」



落書きをしながらもなぜか手を繋いでしまう。