あたしとアレクも帰ろうとしたときだった。
「2人とも待ってくれ!」
オーナーが遅いで裏から出てきた。
「どうしたんすか?」
「コーヒー豆を切らしてしまって、悪いんだがどちらか買い出しに行ってきてくれないかな?」
「なら、あたしが行きます!」
「え…お前はダメだ」
「どうしてよ?」
「女1人で外出歩くのは危険だろーが」
「大丈夫よ、直ぐ買ってくれば問題ないでしょ?」
「お前だから心配なんだよ!」
「何よ、それ。言っておくけどアレクより早く帰ってくる自信あるから!」
「おい、待て!」
あたしはそう言って店を出た。
店を出て、しばらく歩いた所に大きな広場に出る。
そこにはたくさんのお店が立ち並ぶ。
「すみません、キリマンジャロを500gとブルーマウンテン500gください!」
「はいよ。珍しいね、レイナちゃんが買い出し何て」
「ありがとうございます。はい、たまにはあたしも役に立ちたくて…」