リュークはいつもお店の送り迎えをしてくれる。
体は大きくて筋肉も凄い、力持ち。
大きな刀を2本常に持ち歩いている。
リュークはあたしにとってお兄さんのような存在。
気づけば、いつも側に居てくれてあたしを守ってくれる。
そんなリュークをあたしは頼りにしている。
「毎日送り迎えしなくてもいいのに」
「お前を守るのが俺の仕事だ」
「ラバッドから言われてるんでしょ?」
「そうだ」
「あたしももう18歳よ。…お願い、教えて」
あたしはリュークを見つめる。
しかし、リュークは変わらず冷静に対応した。
「悪いが、俺からは話せない」
「…そうだよね」
しばらく沈黙が続くとお店に到着した。
「ありがとう、リューク」
「17時になったらまた迎えに行く」
「うん」
あたしはリュークに手を振ってお店の中に入った。
「おはようございます」
「おはよう、レイナちゃん。今日も早いね」
「あの…アレクは?」
「アレクならまだ来てないよ。ごめんね、遅くて」
「いえ、準備しますね!」
あたしはいつものようにお皿の準備をしているとドアベルが鳴った。
「アレク…!」
「悪ぃ、遅れた…」
「アレクはいつも遅いぞ!レイナちゃんを見習いなさい」
「違いますよ、バスが遅れてたんですよ!」
「言い訳はいいから準備をしてくれ」
「…ったく、オーナーはいつもあぁだよ」
アレクはダルそうに準備に取り掛かる。
アレクはいつも素っ気なくて冷めてるように見えるけど、実は優しい人だよね。