気持ちの良い朝。
小鳥たちの鳴き声で目を覚ます。
窓を開け、風を感じる。
小鳥たちが窓越しに近づいて来た。
小鳥たちと一緒に歌を歌う。
これがあたしの朝。
「レイナ、入るわよ?」
ノックと同時にエミリアが入って来た。
「おはよう、エミリア」
「おはよう、レイナ。さぁ、早く着替えないとお店に遅れちゃうわよ?」
「うん」
あたしはクローゼットから服を取り出す。
「今日はレイナの18歳の誕生日ね!おめでとう」
「ありがとう、エミリア」
あたしは今日で18歳。
…とうとうこの日がやって来た。あたしにとっては緊張の18歳だった。
あたしの親戚であるラバッドが18歳の誕生日を迎えた時、決意してもらわなければならないことがある。と言っていた。
でも、それが何なのかは決して教えてはくれなかった。
…18歳になるまでは。
いつも18歳になったら分かる。と言われて不安を抱いてきたが、いざ18歳になると恐怖が押し寄せてくる。
…一体、どんな話なのかしら?