「やっばーーい!!寝坊したぁ!!」


遅くまでなぜか寝れなかったからかな?

しかも超絶眠たいんですけど。

私は急いでパンを口に運ぶ。

時刻は7時40分。
いつも乗ってる電車が7時55分で家から駅まで車で約10分。

お、急げば間に合う!


本当朝の格闘とはこのことなのだろう。

洗面して歯磨きして制服に着替えて・・・


やっと家を出たのは7時50分だった。


う!!電車間に合わないじゃん!!


「絢女、今日は次の電車で行くしかないわ。」


車を運転するお母さんが言う。

「次の電車でも学校には間に合うんでしょう?」

まあ、確かにそうか。


「うん。間に合うよ。」


次の電車は確か8時10分。





駅に着いて車から降りて改札の方へ行く。

この駅は結構新しくて綺麗なターミナル駅。
在来線が何本も通っていて分かりづらい。



改札を抜け、ホームに立つ。もう同じ学校の人はほとんどいない。


ふとその時、同じ学校の制服が目に入った。
誰だろ・・・って、あれ上條じゃん。
上條、いっつも来るの遅いけど、この時間の電車で来てるからか。