まただ!
   何?この胸の高鳴り。
   私、まさか病気!?

   そう思ったが、すぐに鼓動は
   正常な速さに戻った。
   もう一度窓の外を見る。
   が、どうやら試合は終わったようで
   先輩達が校舎に戻って行く。

   なーんだ、もう終わりか。
   って!なんで私残念がってんの!?

   「「「きゃー!」」」

   な、何!?

   外から悲鳴のような声がした。
   窓の外を見ると、数十人の女子生徒
   が、群がっていた。
   よく見ると、群れの中心に
   櫻木優斗の姿が!

   ・・・モテるにも程があるでしょ。