「なるほど。優斗、
   俺が思うに、それは嫉妬だ。」

   嫉妬・・・?

   「お前、誰かに恋してる
   のか?」

   「はあ?なんで?」

   「嫉妬はたいてい、恋してる奴
   がするもんだ。だからお前が
   誰かに恋してるんじゃないかと。」

   俺は、校庭にいる桜を見た。
   ・・・なるほど?
   俺は、桜に本気だって
   今気づいたってことか。

   「・・・てか、秀一お前。
    何目線で言ってんだよ?」

   「そりゃもちろん、恋愛に関して
   先輩だから上から・・・、」

   「お前・・彼女いたっけ?」