俺は自分の席に着き、
   キャーキャー騒いで邪魔
   な女達がイラつかせた心を
   落ち着かせようと、
   窓の外を見た。

   ふと校庭を見ると
   桜が見えた。
   と、同時に桜のそばに
   男がいるのも見えた。
   二人とも仲が良さそうに
   喋っていた。

   ・・・くそっ。

   ズキン、

   なんなんだ、この痛みは。
   
   「おい、どーした?優斗。」

   「あ?あーなんか、
   胸が痛い・・・。」

   「ん?どんな風に?」

   秀一が何故かニヤついた
   顔で聞いてきた。

   「なんか、イラつく痛み。」