そう言った彼は、
    私の顎を自分の方に向け、
    顔を近づけてきた。

    「な、何する「だーかーらー、
    お前は俺に逆らえねぇ
    っつってんの。」

    その時の彼の顔は、
    意地の悪そうな自信に満ち溢れて
    いる、さっきの笑顔とは全く別人  
    の櫻木優斗だった。

    「な、なんでですか。」

    そう言うと、彼はニヤリと笑って
    私の耳元で囁いた。

    「俺が、みーんなに桜の本性
    言いふらしちゃったら、どーなる
    と思う?」

    ドキン!!!